実家の片付け、第1回目が終わりました。
今回は、母からの感想を紹介します。
ちなみにこれまでの作業はこちらから。
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母はこんな人
母は、60代後半にさしかかるところ。
3LDKのマンションに一人暮らしです。
もともと片付けは得意ではありません。
しかも、思い出のモノや、可愛い雑貨が大好き。
壊れたおもちゃでも捨てられない感じの人です。
母からの感想
片付けから数日後にもらった感想です。
ここ数年、いつも、片づけなくては…と思って暮らしてきました。
少しずつ、大きなものを粗大ゴミに出して…
重くて大きなものは、まだ力のあるうちに手放さないと、動かすことができなくなる…そんな心配もありました。
親しい人が、夫婦ともに入院し、家を売却するに伴う片付けを友人たちで手伝う中で、残された物の洪水に、いろいろなことを考えさせられました。
元気なうちに、できることをやっておくかどうかが、今後の人生を変えると思います。
大切なものたちを選び吟味し、すっきりと大切に暮らしてゆけたらいいなぁと思いつつ、片付け続行中。
転機となった出来事
感想にもあるとおり、母は数年前に友人夫婦の後見人のような役割になり、1軒の家を片付ける手伝いをしました。
そこに至る前に、病気になってしまったそのご夫婦の暮らしのサポートを他の友人たちと一緒にしていました。
いよいよ二人とも入院することになり、家を売却するための片付けでした。
ご夫婦は一人っ子だったご子息を亡くされており、遺品がほぼそのまま残っていたようです。
また仕事柄、たくさんの書物があったとのこと。
思いの詰まったもの、歴史的価値のある文献。
そういったものも、持ち主が不在になれば意味をなさないことを目の当たりにしたのではないでしょうか。
ご夫婦の思いの詰まったモノたちに、押しつぶされそうになったのかもしれません。
母より10歳以上年上のご夫婦なので、「自分もいずれは・・・?」というような、重い感情を持ったのではないかと思います。
この生活サポートと片付けは、かなり精神的に堪えたようです。
60代の親とモノについて考えた
戦後生まれの60代。
もったいないから捨てられない、というのももちろんあると思います。
それだけでなく、上り調子だった「良い時代」に若いころを過ごしたので、その良い思い出が捨てられない、というところもありそうです。
そして、親しい人の訃報もちらほら出てきて、「残りの人生」について考え始める頃。
とはいえ、人生80年。
まだ20年、暮らしていく時間があります。
長いような、短いような、これからの20年。
「良き思い出」に埋もれて老いていくか。
この先の20年を前向きに捉え、これからも日々新しく生きていくか。
母は、そんなことを考えたのかな?と思います。
今回のまとめ
いろいろな理由で、実家を片づけたい、と思っている人は多いようです。
親との関係性はいろいろで、ひとくちに言うことは本当に難しいのですが、今回思った実家の片付け、ポイントをまとめました。
- 親自身が今後の人生について何かを思うタイミングは、片付け開始のチャンス。
- 親の残りの人生は意外と長い。前向きに今後をどう暮らしたいかを考えてもらう。
きっかけはネガティブな気持ちかもしれませんが、前向きに今後をどう生きるか考える、いい機会になるといいな、と思います。