【連載】第四の生き方<10>~怒りについて

ひとり読書会、始めました。

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第四の生き方―「自分」を生かすアサーティブネス

第四の生き方―「自分」を生かすアサーティブネス

  • 作者:アン ディクソン
  • 出版社/メーカー: つげ書房新社
  • 発売日: 1998/10
  • メディア: 単行本

1か月くらいかけて、
全19章を読んでいきます。

今日は、第10章を読んで感じたこと。


「怒る」という感情は、
できれば避けたい感情だと、多くの人が思っている。

怒られるのはもちろん嫌だし、
自分が怒るのも、好まない人は多い。

メディアでも日常生活でも、
よく怒っている人は、
面白がられることはあっても、
肯定的に評価されることは、ほとんどないように思われる。


私も、怒りに振り回されるのが嫌で、
「アンガーマネジメント」の本を数冊読んだ。

▼過去の記事
【本】いつも怒っている人もうまく怒れない人も 図解アンガーマネジメント - 問う、暮らす。~幸せに生きるための対話と片づけ。ライフオーガナイザーつばめのブログ


「第四の生き方」では、
怒りには2種類あるとしている。

ひとつは、
理想と現実とのギャップが埋められなくて生じるもの。

もうひとつは、
過去の体験や記憶からくるもの。


ギャップを埋められなくて出てくる怒りは、
ある意味で、希望を表している。

ああなりたい。こうでありたい。こうあってほしい。
あるいは、
これはイヤだ。やりたくない。こうなりたくない。

そんな理想を描いていないと、
この怒りは、わいてこない。

だから、怒りを知ることは、
私の特徴を知ること
にほかならない。

そして、この時点での怒りを率直に表現するのが
アサーティブなのだろう。


一方、体験や記憶から来る怒りは、
ダミー
であることが多い。

それは、溜め込んだ怒りで。

前述の「希望と繋がる怒り」も、
外に出さずに溜め込むと、「体験、記憶の怒り」になる

我慢して溜め込むけど、
感情(怒り)はいつも、
外に出ようと身体の中で渦を巻いている。

そして、似たような状況、言動を
見たり耳にしたりしたときに、

どかーーん!

爆発的な怒りとなって、外に出てしまう。

その時点で起きた出来事に対して妥当な強さではなく、
理不尽なほどに強い怒りとなって出てきてしまう。


怒りは本来、私たちを理想に導いたり、
自分を危険から守るために、あらわれる。

怒りは、コントロール不能な怖い感情ではない。
溜め込んで、爆発するから、恐ろしい相手になる。

溜め込んでしまう前の怒りがどんな姿だったか、
見始めてみよう。

自分の怒りにまっすぐ向き合い、それを自分のものとして受け入れ、まわりの人にぶつけることなくはっきり表明するのは難しい。まず一歩前へ踏み出すためには、あなた自身の勇気が必要だ。

「第四の生き方」 P126より


第四の生き方―「自分」を生かすアサーティブネス

第四の生き方―「自分」を生かすアサーティブネス

  • 作者:アン ディクソン
  • 出版社/メーカー: つげ書房新社
  • 発売日: 1998/10
  • メディア: 単行本


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