【本】「しょぼい起業で生きていく」で20年前を思い出した

最近Twitterで燃えている、
えらいてんちょう(@eraitencho)さんの本を読みました。

しょぼい起業で生きていく

しょぼい起業で生きていく

で、すんごい既視感があって。

ちょっとそのことをつらつら書いてみます。

20年前のこと

約20年前、就職する直前の半年ほど、
まさにえらてんさんがやっていたような店で
バイトしてました。

リサイクルショップ×バーという店。
ついでに地域資源を活かした食材の販売。

しかもそのネットワーク内では
「自分で仕事しちゃえば?」
「やりたいことがある若者には出資するよ」
という雰囲気もありました。

読んでいくほど、
すごく通じるものを感じました。

オールドタイプの起業

あ、
「だからこんなの別に新しくないわ!」
とか言いたいんじゃありませんよ。

だってこの本は
新時代のビジネス業態の提案とかではなく、
むしろオールドタイプの起業のススメです。

新しいのは、
そういう起業に対する捉え方だなーと。

起業のイメージ

当時20代前半だった私は
その人たちの活動は面白そうに感じたし、
やりたいこともあったけど、

「仕事を辞めてまで飛び込む勇気はない」
「自分のやりたいことで収益を上げる自信がない」

という感じでした。

やっぱりねー。
毎月決まったお金を安定的にもらい続けて、
服買ったり車買ったり旅行したり、
人並なことがしたかったんだね。

まぁ借金返済もあったしな。
(奨学金と車の免許とPCのローン)

当時は、
地域で店をやったりするのは
「ひたすら不安定な就職」という認識でした。

よっぽど理念ややりたいことがある人が
会社勤めを辞めてまで起業する、って感じ。
もしくは、
会社勤めと同等かそれ以上に稼げると踏んだら、
独立というかたちで起業する。

新しい視点でのオールドタイプ起業

でね、たぶん今でもそれは
ある程度同じだと思うんです。

だから、会社組織で働ける人は、働けばいい。
車買って家買って海外旅行すればいい。


ただ違うのは、

会社勤めができなくても
こういう視点でやっていけば
意外とくいっぱぐれないもんだよ、
っていう可能性として提示されていること。

そこが新しいな、と思うんです。


がっぽり儲けて・・・!
人並みの財を持って・・・!
社会を動かすデカい仕事を・・・!

とか、例えそれが満たされても、
生きるか死ぬかとかも
考えちゃうくらいの虚しさとかを
会社で働くことで感じちゃうくらいなら、

自分と周りを見回して、
しょぼい起業で生きていくことも考えてみたら?

って。

会社員にすらなれないかもしれない

まぁそもそも今後?

AI化が進んで、
会社に就職するのが激ムズになる可能性もあり。

就職する口がない、ということもあり得る。

あ、そう考えると

私たちのロスジェネ世代が就活するときに、
この「しょぼい起業」の視点があったら、
なにか違ったかもしれないですね。

ふわキラ起業を思う

なんか最近、起業起業って花盛りだけど、
どいういうことで起業するのか?と
改めて自分に問いかけたくもなる。

ふわふわ、キラキラした起業に見えてしまうのは、
自分が持っている資源を活かしたものじゃなく、
なりたい自分を目指して、
別のものになろうとする起業だからなのかも。

必要に迫られてない人に金取って起業させる、
というビジネスの流れも感じる。

まとめ

自分があのとき、
起業の道を行ってたらどうなってたかなぁ??

それなりに生きていたとは思うけれど、
自分の生存と切り離せないくらいの切迫感はなかったから、
それはそれで迷いが多かっただろう。

誰でも簡単に起業できる!かというと
そうでもあるし、そうでもない。

でも、やらないことには何も始まりもしない。


つらつらでまとまらずアレだけど、
そんな感じで、おわり。