【映画】グレイテスト・ショーマンで思う「人を幸せにする芸術」

今さらな感もありますが・・・

「グレイテスト・ショーマン」を観てきました。

ロングヒットですね。
レイトショーでしたが、8割は埋まってました。

グレイテスト・ショーマン(サウンドトラック)

グレイテスト・ショーマン(サウンドトラック)


いろんなメッセージがあった映画で・・・
だからこそ面白いのかな。

ミュージカル映画というスタイルも、
この作品がヒットする要素だったかなと思います。

あんまり深く追求すると楽しめない題材&ストーリーではあります。

サラッと楽しめば元気になれる。





まずはやっぱり、「This is me

これが私。
傷つけられたら洪水をおこして溺れさせる!
私に気をつけろ!

そういう強さを持ってもいいんだな。

ありのままの私で、世界に出て行ってもいい。
私には愛される資格がある。

そういうメッセージが一番心に残りました。



主人公のバーナムは。

成功を求め一度はすべてを失うけど、
本当に大切なものに気付いて、取り戻す。

失敗してもやり直せる、というメッセージも、受け取りました。

一番大切な、何のために成功を求めたのか、
ということを忘れないこと。

それも同じくらいの重さで響いてきた。


マイノリティの人たちを舞台にあげる。
その動機は不純、説得方法は口八丁…

それでも実際やってみたら、本人たちが楽しく輝いた。

そこから生まれる喜び。

その喜びがまた、バーナムにきちんと返されて、
バーナムが受け入れる、というところが良かった。



そして少し経って考える、歌姫リンドのこと。

バーナムの「偽物」一座とは違う「本物の」歌姫。

本物の芸術。

その恐ろしさを体現したようなリンド。

本物のアートって、何なんだろう?
どうしてアートで評価される人や物事の周辺に
不幸な人が生まれるのだろう?

(最近のニュースでもそういうのあった。セクハラの話です)

「本物」として「評価」されても
「Never enough」(決して足りない)

幸せを求めてそこにたどり着いたはずなのに、
気が付いたらズレていた。

リンドはあの後どうなったのかな。


そして最後に来るバーナムの言葉。

「崇高な芸術とは人を幸せにするものだ。」

アートは、人を幸せにしなければならない。
それはきっと、見る者だけでなく、周囲の人も含めて。

リンドの歌声は、本物だったとしても、
「崇高な芸術」だったのだろうか?

「芸術」の犠牲になるものがあったとしたら、
それは崇高な芸術と呼べるのか?

芸術という名のもとに犠牲になっているものは多い気がする。
それはやっぱり、何か違う。違うといって良い。


そんなことを考えました。



音楽がとても良かったです。
「ラ・ラ・ランド」も観たくなりました。

あー、映画っていいなぁ~。