【本】初めての選択理論・人間関係をしなやかにするたったひとつのルール

昨年、選択理論に出会いました。

人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論

人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論

著者は、以前紹介した
「しなやかに生きる心の片づけ」の著者である
渡辺奈都子さんです。

▼「しなかやに生きる心の片づけ」紹介記事
www.tsubame-go.com

選択理論とは

選択理論心理学をもとにした、カウンセリングの手法とのこと。
精神科医であるウィリアム・グラッサーによって提唱されました。

私は心理学の専門ではないので、
この理論が心理学的にどんな位置付けなのか説明することはできませんが、
認知心理学の範疇であり、
どちらかというとセラピーの場で活用されるもののようです。

通読しての感想

流行りの心理学にあった違和感

これまで、子供を育てるに当たって自分の態度がフラフラする感じがあり、
アドラー心理学や、アンガーマネジメントの本を読みました。
(いずれも入門本です)

役に立つとおもう反面、違和感もありました。
特にアドラー心理学の「勇気付け」は、よくわかりませんでした。
具体的な対応方法が書かれた本もいくつか読みましたが、
なかなか実践できなかったり、とっさの判断が難しかったり。

アンガーマネジメントも同様です。
特に怒りのピークは6秒で過ぎる、という説からくる
「6秒待つ」という方法は、私には全く合いませんでした。
その間に頭を真っ白にすればいいのですが、
私はどうしても頭を働かせてしまい、
6秒の間に怒りが増幅し、さらなる激怒に達してしまいます。

選択理論がベースになる

それが、この本を読んだことにより、
このふたつの使い方がわかったのです。

選択理論の考え方をベースに持つことで、
アドラー心理学やアンガーマネジメントの手法が
使えるようになると感じました。

特にアンガーマネジメントは、
選択理論による行動を円滑にするためのツール

と考えれば、実践することができるかもしれません。

概要

2つの心理学アイランド

この本では、2つの心理学を2つの島に例えています。
「外的コントロール島」と「選択理論島」です。
二つの島では、行動基準となる考えが異なります。

選択理論心理学は、
「私は自分だけをコントロールできる」という考え方です。

一方の外的コントロール心理学は、
「私は他人をコントロールすることができる」というものです。

どちらの基準を持った島のほうが幸せだろうか?
そんな問いかけから、選択理論の在り方を紐解いていきます。

外的コントロールをされたい人はいない

自分がどちらの島に住んでいるかは置いておくとして、
外的コントロールをされたい人は、いません。

当たり前のことですが、この前提が私には響きました。
私自身が、強制されたり、
価値観を押し付けられたりすることが
死ぬほど嫌いだからです。

実際に、「正しい行動」をやれ、と怒られ、
やらなかったら罰が待っているという状況で
「正しい行動」をしたとします。

実際に「正しい行動」をとったとしても、
相手に対する敵対心や警戒心、恐怖心などが
確実に生まれます。
信頼関係など生まれるはずもありません。

コントロールはできないが、期待はできる

とはいえ、相手にこうあってほしい、と期待することはできます。
しかし、こちらの望みを伝えて、
相手がそうするかどうかも、相手の自由です。

どう受け取るかは、相手の自由です。
同じように、相手からの要求を私がどう受け取るかも自由です。

自分がコントロールできるのは自分の行動だけである、
と肝に銘じ、
他人の欲求充足(自由)の邪魔をしないで、
自分の欲求充足を満たすこと。

これが選択理論島に住むために必要な捉え方であると、
この本では書かれています。

まとめ

ちょっと思いが強すぎて長くなりました(^_^;)

私はこの本を読んで、
いろいろなことがフワーッと繋がった感じがしました。

私が生きるために必要なキーワードである「自由」。

「自由」に焦点を当てたこの心理学が、
自分に合っていたのだと思います。

興味を持った方は、ぜひ読んでみてください。

人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論

人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論