育児とテレビ。
子供にテレビが良くない、というのは、真偽はともかく、
誰でもなんとなく思っていることでしょう。
まぁ、今はテレビよりスマホなんでしょうかね。
私自身、家事をやるためにかなりの時間をテレビに頼ってきました。
今年5歳になる息子は、テレビをつけていれば静かになっていたので。
2~3歳のころ、「1日30分」と決めたときもありましたが、消すときに毎回バトル。
最終的にはギャン泣きで家事も中断という事態に。
こちらも本人も疲れ切ってしまい、制限は曖昧になっていました。
非常に悩ましい問題ですが、思うところがありまして。
6月から、テレビの視聴時間を制限しています。
テレビの制限を始めた理由と、その後のことについて書きました。
きっかけ
仙台医療センターの小児科医・田澤雄作さんの講演会を聞きに行きました。
こんな本を出されている方です。
誘われたときすごく迷いました。よくある、親を脅す内容ではないか?と。
でも、メディアとの付き合い方についてはたぶん、これからいろいろ悩むだろうなぁ、と常々思っていました。
何を言うのか聞いてみたい、とりあえず聞いて、自分で判断すれば良い、と思い、足を運びました。
簡単に言うと、次のような内容でした。
長時間テレビを見たりゲームをすると、脳が疲労する。
また、脳は繰り返される事柄については回路を強化する。
脳が疲労し、テレビやゲームで繰り返し同じものを見ると、それが強化され、ほかのことが入ってこなくなる。
テレビ依存は、将来的にテレビを見なくなっても別のものに依存する引き金になる。
また、テレビを長時間視聴することで、家族とのコミュニケーションの時間が減る。
これにより、子供が「自分は受容されている」と感じる自己肯定感が育たなくなる。
疑り深い私が納得できた部分の要約なので、違っていたらスミマセン。
ほかに実例として、不調を訴えて病院に来た子供たちのビフォーアフター写真も紹介されました。
「1か月テレビをやめたら笑顔が戻った」とか・・・
会場からは「ほお~」と声が上がっていましたが、私はちょっとそれは、うーん?という感じでした。
テレビを禁止にしてみよう、と決意
一番響いたのは「テレビの時間を増やすとコミュニケーションが減る」という点です。
そのとき、4歳息子の人とのコミュニケーションの取り方に悩んでいたので、響きました。
テレビを減らすことで、コミュニケーションを取る時間が増える。
これは紛れもない事実です。
ただし、テレビ減で空いた時間には絵本を読むとか、遊んでやるとか、コミュニケーションをとりながら相手をする必要があるわけです。
手が離れるのでテレビを見せているわけで、これはけっこう大変そうです。
その時間があったら相手してるよ~、って話ですから。
あと、テレビを禁止にしたら、すごい抵抗にあうだろうな、と思いました。
田澤先生の事例でも、ゲーム禁止を通達され暴れた、ということがあったそうです。
最初はすごい抵抗にあいますよ、でも見れないと暴れるというのはまさに依存の第一歩で・・・と聞いて、うーむ、と思ってしまいました。
- テレビ禁止にしたら、できるだけ遊んであげる
- ギャン泣きを覚悟する
そのあたりの決意をして、とりあえず禁止にしてみよう、と思いました。
テレビ禁止1週間、その後
1週間禁止にして、そのあとは1日30分。時間は夕方のみ。
もっと見たい!と泣きさけんだらまた1週間禁止にする、というルール。
30分制限にしてから数日後に1回泣きさけび、また1週間禁止になりました。
その後は泣きさけぶことはなくなりました。
現在は、たまに理由をつけて多く見せてあげることもあります。(ただし1時間以内です)
感じている効果
ひとりで集中して遊ぶ時間が長くなりました。
もともとお絵かきが好きでしたが、現在はほぼ毎日お絵かきをしています。
ワークなどのお勉強をやりたがることも増えました。
また、妹を気に掛けることが増えたように思います。
一緒に遊ぶことも増えてきました。
テレビを消して妹と過ごすことで、コミュニケーションの取り方を学んでいるのかな。
やはり、テレビに時間を取られすぎていたのかな、と思いました。
まとめ
テレビの賛否についてはいろいろあると思います。
目に悪いとか、ゲームの攻撃性が悪いとか。
しかし特に、時間の観点からの話は、私には説得力がありました。
とにかく一度やってみる価値があると思い、挑戦しました。
子供たちが帰宅して、一緒に過ごす時間はあまり多くありません。
その時間をテレビに割いてしまうと、関わりあう時間が減ってしまうのです。
もともと子供が二人以上ほしかったのは、兄弟の関係性から人間関係を学んでほしい、という思いがありました。(私は一人っ子なので)
それを考えると、やはり、人と関わらずに時間を過ごさせるのは、本意ではありません。
大変でしたが、我が家ではやってみて良かったと思っています。