ライフオーガナイザーつばめの「片づけ実践日記」

シンプルに、暮らしと私をととのえる。ライフオーガナイザー®として家事・こども・時間について考え実践しています。

産後初めてにして最大の悩み「母乳育児」について考える。

夏前にライフオーガナイザー®の資格を取ったものの、

今後どんな活動をしていくか、考え中です。

 

私は産後、育児や職場復帰などを経て、大きな心境変化がありました。

そのときに出会ったのが「ライフオーガナイズ」でした。

なので、産後の女性をサポートできるようなオーガナイズに関心があります。

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産後最初の悩み「母乳」 について

6月、娘に断乳してもらい、私の授乳ライフは終わりました。

【1歳育児】1歳8か月、言い聞かせ卒乳という名の断乳 

その後トラブルもなく順調に終わりましたが、私の授乳ライフはなかなか大変でした。

 

授乳に関する悩みって、産後間もない時期はとくに、ツライものがあります。

「母乳?」と気軽に聞いてくる周囲に腹が立ったり、

お母さん同士でも母乳派がミルク派をディスったり、またその反対も見かけます。

 

もう少し楽に授乳ライフを送ることができないのか?

母乳育児というものをどう捉えたらいいのだろう? と思っていました。

 

結構前になりますが、ツイッターのフォロワーさんから興味深い調査結果を教えてもらったので、少し考えてみました。

厚生労働省が10年に1回行っている「乳幼児栄養調査」です。

「平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要」

 

以下長文ですのでご興味のある方はどうぞ。 

 

 

混合栄養の推移

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「平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要」より

これは、生後1か月と3か月の時点で、栄養方法がどのように推移したかを示す表です。

見やすくするため、言葉を置き換えますね。

  • 母乳栄養 →完母 (母乳のみ)
  • 混合栄養 →混合 (母乳とミルク)
  • 人工栄養 →完ミ (ミルクのみ)

それから、最初にお断りしておきますが、

私が「母乳育児」と書くときは、完母だけでなく混合も指します。

3か月後の完母率が増えている!

さて、平成27年度調査で特徴的なのは、3か月後の完母率が増えている点です。

それ以前は、完母と混合はともに減少し、完ミが増えています。

 

10年前までは、母乳の出が良くなければ3か月の間にミルクに移行する人が多かった。

全体の20~15%のお母さんが、完ミに移行しています。

 

ところが、平成27年の時点では、混合が減り、完母が増えています。

さらに、完ミへ移行した人は全体の6.6%に下がっています。

 

混合だった人のみが完母か完ミに移行したと想定すると、

単純計算で、混合だった人のうち7.5%が完母になり、14.6%の人が完ミになった、ということになります。

同じように考えると、10年前までは混合だった人の30%が完ミに移行していた、と取れます。

産後も職場復帰する女性が増えたのに、ミルクへの移行は減っている。

不思議です。

この10年でなにが変わったのか

母乳育児、特に完全母乳育児にこだわる人が増えたのだと思います。

母乳の分泌は産後徐々に増えるので、頻回授乳を繰り返すうちに完母になるのはよくある話です。

とはいえ、結構頑張らないと混合から完母になることはありません。

つまり、頑張って授乳している人が増えたということではないでしょうか。

 

一方で、こんな結果もあります。

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「平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要」より

妊娠中から母乳で育てることを意識していた人は増えていません。

むしろ、減少傾向にあります。 

それなのに、現実は完全母乳にこだわる人が増えているのです。 

産後の混乱期

現在の雰囲気として「やっぱり母乳だよね」という感じは以前より強いです。

根拠は良く知らないけど、母乳はイイ。それが常識。みたいな。

 

産後は子供を守るため価値観も変化し、メンタルもきつくなります。

そんな不安定な時期に、妊娠中なんとなく聞いた「母乳育児の素晴らしさ」を思い出します。

母乳で育った子は賢い子に育つとか。

そう思って調べると

「赤ちゃんには母乳が一番」

「特に初乳は免疫がいっぱいで大事!」

「6か月までは母乳だけでいい!」といった情報が入ってきます。

 

「母乳・・・! まずは母乳をあげないと! 母親なら・・・!」

 と思ってしまうお母さんも、きっと多いだろうなぁ、と思います。 

親世代との隔絶

本来、私たちの親世代はもっとミルクの利用が多かったと思います。

ミルクのほうがよく育つとされた時代もあったんです。

産後に育児知識を得られる最も身近な相手が親だったとして、普通に考えるとその経験から「ミルク足せば」と言われそうです。

でも、母親教室などでインプットされる「親の時代とは子育ての常識が変わっている」という言葉。

取り巻く環境も大きく変わり、親世代の子育て経験談はほとんど役に立たないと思われています。  

母乳育児推進のホントのところ?

WHOとユニセフが表明している 母乳育児を成功させるための10か条

母乳育児をしたい方は耳にしたことがあるかもしれません。

母乳育児を推進するための旗印のようになっているものです。

 

が、実はこの10か条は「完全母乳」の教育的メリットを挙げて推進するものではありません

  • 飲料水に衛生上の問題がある地域ではミルク育児に危険がある
  • 途上国では妊産婦死亡率が高いので、多産を防ぐための避妊効果がある

主にこの理由によって、母乳育児が推進されているのです。

その際にどうすれば母乳での育児が可能になるか、という10か条です。

 

しかし、どのような糸でこの10か条が発表されたのかを知らずに読むとビックリ!

医学的に必要でない限り、母乳以外の糖水・人工ミルクを与えないようにしましょう。

とあります。

ここだけ読んだら、母乳育児とは母乳しか飲ませないことであり、WHOもミルクを飲ませることを否定している、と感じる人も出てくると思います。

ここのあたりが独り歩きして、完全母乳への盲信に繋がっている気がします。

母乳育児≠完全母乳育児

最初に書きましたが、母乳育児=完全母乳育児ではありません。

私は病院で「母乳を少しでもあげていれば、それは母乳育児です」と言われました。

また「母乳栄養」は、母乳からしか栄養を摂取していない、という意味で、母乳育児とは異なるシーンで使われる言葉です。

もしかしたら、この辺りを混同しているお母さんも多いのかな・・・?

母子手帳で「混合」に〇をしたら母乳育児ではない、と思っている人も、もしかしたらいるのかもしれません。

混合栄養も、母乳育児ですよ!

出産前にもっと準備をしよう

前出の調査の結果からも分かる通り、妊娠中から母乳で育てたいと思っている人は9割以上です。

さらに「母乳が赤ちゃんにとって良い」ということは、暗黙の了解となってきています。

そのうえで、苦労せず母乳が出るお母さんは多く見積もっても4割程度という現実。

入院中に十分な母乳が出るようになった人は39%というアンケート結果もありました。

半数近くのお母さんが、完全母乳にはできないのです。

また、完母のお母さんも、相当な苦労をしてその状態を維持している可能性もあります。

 

その中でブレずに、ストレスフリーに授乳生活を送るには、「自分はどんな授乳をしていきたいか」をよく考える必要があると思います。

そもそも、どうして母乳をあげたいのか?

完全母乳である必要はあるのか?

自分にとっての母乳育児のメリットを知り、その方法を知ること。

もしなかなか母乳が出なかった場合、どこまで頑張るつもりか考えておくのも良いでしょう。

 

母乳をあげたいのに思うようにできない、というのは、産後最初の大きな苦しみです。

 さらに産後は驚くほど頭の回転が遅くなり、判断能力が鈍ります。

母乳をあげたいと思っているお母さんは、出産の前にぜひ、じっくり授乳について調べてみていただきたいと思います。

さいごに

事前に調べようと書きましたが、実際、妊娠中は想像も及ばず難しいものです。

そのためにも、医療機関は、母乳育児について公正な情報を提供してほしいです。

半分のお母さんは放っておいても母乳が出るが、残りはそうではない。

そして母乳を飲ませたいと思っている妊婦は9割超という事実。

どう考えたって4割以上の人が授乳で苦労するってことです。

 

そして、母乳を推進するのであれば同時に、

母乳をあげていれば、それは母乳育児である、ということを伝えてほしい。

授乳の大変さについて伝え、やり方をつたえ、そして最終的には

「産後鬱になりかけるくらいなら母乳にこだわる必要はない」

ということを伝えてほしいと思います。

 

調査について教えてくれた桜葉ふみさんの記事はこちらです。 

完母のママはたった5割。母乳にこだわらず、混合や完ミという選択もできる。 | みのりんく mino-link

 

 

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